東野圭吾『さまよう刃』
書評のアップが5冊分ほど遅れております…。
順次時期を分けてアップしていこうと思います。
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本日の一冊は、東野圭吾『さまよう刃』。
蹂躙され殺された娘の復讐のため、父は犯人の一人を殺害し逃亡する。「遺族による復讐殺人」としてマスコミも大きく取り上げる。遺族に裁く権利はあるのか? 社会、マスコミそして警察まで巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行の結末は!?~出版社からの内容紹介より~
少年犯罪の刑罰の軽さ、犯罪被害者や遺族の感情を考慮しない社会システム、これらの問題を提示しながらも、どこまでも小説にのめりこめるのは、大切な娘を失った主人公の怒りに素直に同情してしまうからだと思います。「自分だったら」という仮定をすんなりと受け入れさせるのは、平易だけどリアルな筆致だからなのかな、説得力があります。
まさに社会派のサスペンスですね。まだ文庫化されていません、「最近の東野作品ということはおもしろいに違いないはず」という期待を裏切らない、軽快につるつると読み進められる、だけど重厚でいろいろ考えさせられる作品です。
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コメント
一気にこの作品読みました。話としてはスリリングなドラマですが法が正義か復讐が正義か少年の自分主義や余りの理不尽さに怒り覚えながら読んでいました。ラブリーボーンや光市の事件とかとも比べていましたがこれって今は現実的な話なんですね。忠臣蔵好きな日本人の国民性も変わりつつあるんですかね
投稿: 福田浩司賞味大臣 | 2008年6月21日 (土) 20:58