横山秀夫『第三の時効』
本日の一冊は、横山秀夫『第三の時効』。
殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!?刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。本格ミステリにして警察小説の最高峰との呼び声も高い本作を貫くのは、硬質なエレガンス。圧倒的な破壊力で、あぶり出されるのは、男たちの矜持だ――。大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾!~文庫裏表紙より~
友人である“まいむ姉さん”にお借りした小説。横山秀夫と言えば映画でもヒットした『半落ち』の作者ですね。
本作は短編集ながら濃密な話ばかりで、力強い筆力に圧倒されました。登場するキャラクターはどれも一癖も二癖もあるので話にどんどん惹きこまれていき、物語は終局に向かってぐぐっと盛り上がっていきます。そして各編ともにラストはかなり衝撃的でついそれらのシーンを何度も読み返してしまいました。
東野圭吾はライトテイストで、プロが作り上げる「That'sエンタテイメント」という感じですが、横山秀夫はどろっと濃いテイストで、迫力のある映像が楽しめます。ミステリとしても上質ですし、(実際はどうかわかりませんが)警察内部の状況を描いた小説としても話はなかなか面白いです。短編ゆえQのような横山秀夫入門者にはベストな入り口かもしれません。
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コメント
矜持って言葉に惹かれてしまいました。
横山秀夫ですか、読んでみます。
投稿: じゅん | 2006年11月14日 (火) 02:34